今更ながらGrouponのビジネスモデルを振り返ってみる
Grouponという言葉、すでに死語になりつつあるとすら思えます。
スカスカおせち事件から、このGrouponというのは今どうなったのかなーってふと思い調べてみました。
スカスカおせち事件から、このGrouponというのは今どうなったのかなーってふと思い調べてみました。
そもそもGrouponってなんだっけ
2008年11月に設立されたシカゴベースの企業です。NASDAQで上場しており、上場当初は$16.5B(当時約1兆3千億)の時価総額をマークしたとのこと。
調べてみると、2010年前後の記事の多さ。なんかその時点で、廃れた感が一気にありますね。ただ直近では1年前に書かれたこちらの記事があって、少し読みました。
要するに、
- 販売期間を短く設定。
- 販売数量を限定。
- 高い値引率
- 一定数量が集まったら販売決定。
というルールを基に設定された、新規顧客獲得のマーケティング手法だったとのことです。
いまどうなってるの?
Groupon自体、日本では普通の通販サイトと変わらない状態とのことでしたが、少しHPを覗いてみました。
見てみると、たしかに衝撃の値引率。80%超の値引きも多く、「ほんとにこれは定価がこんなに高いの?」と疑ってしまうレベルです。
米国のGroupon自体をみてみると、まあ確かに日本のグルーポンと同じような感じで、ECサイトの感覚が強いなという印象です。
ちなみに時価総額は本日時点(2017/11/4)で$3B(約3300億円)とのこと。廃れたといえども、それなりの規模がありますね。
もともと店舗側から手数料を取るモデルとのことなので、店舗側の視点でいうと「簡単にマーケティング、プロモーションができる」という視点が強いのでしょうか。こちらによると、月間アクティブユーザー数が5千万人とのことなので、彼らのプラットフォームを活用して提供できるのがGrouponの売りなのでしょうか。
最新の四半期決算でも、調整後のEBITDAも$36.6Mなのでそれなりの規模はまだありそうです。このレポートによると、アクティブユーザーも増えているとのこと。購入金額規模も四半期ベースで$1.3Bなので、すごいざっくり計算すると、1ユーザーあたり月1,000円ぐらい購入しているイメージですね。
結局、、
廃れたイメージがあるものの、①地域密着型かつ、②新規顧客獲得のマーケティングプラットフォームとして、ビジネスモデルを確立できている印象です。結局マーケティング、プロモーションがアクティブにできるプラットフォームはAmazonでもないですしね。Yelpなど日本でいう食べログ的な立ち位置の会社も、こういうマーケティングはあまり出来ていない印象。
ユーザー側の視点から考えても購入したら、有効期限内までに行こうと思いますしね。今度使ってみようと思いました。
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